メルセデス・ベンツ C107 350SLC (1972年、日本仕様)
C107系SLCの1972年のカタログ。
長らく生産されていたW111/112系クーペの後継機種として発売されたのがこのSLCだ。
端的に言えばSLをベースにホイールベースを延長し、屋根を設け、フル4シーターとしたクルマである。
リア・クオーターウインドウに内蔵されたサンシェードはデザイン上の特徴であり、運転者の視界も阻害しないような角度に配置されている。
余談ではあるが、この装備は後にトヨタから発売されるソアラ(MZ10系)の上級グレードにも採用されていた。
70年代後半にはサファリラリーにも出場し、当時不利とされたAT車としては異例の2位という記録を残した。
しかし、Sクラスをベースにした大型クーペを、という声も多く380SEC/500SEC(C126系)と入れ替わる形で1981年に生産終了する。
日本には450系が登場する74年まで350SLCが輸入販売されていた。
[WASP 3,000/0872 PRINTED IN JAPAN/Y]